越前焼名工　中村豊（陶杉窯） 自然灰釉還元窯変の究極美が迸る片口鉢　N0:1　見込み部分は自然灰釉ビードロが　還元焼成された赤褐色を背景に　口縁から見事に九頭竜の流れの如く流れ落ち　見込み部分底に小さなビードロ溜まりに昇華し　一幅の絵巻物の如く無限の幽玄美/崇高美おも感じさせる心和む作品です。　胴腰をおおう冬のボタ雪のごとき白灰釉が　見込みのビードロの流れを一層引き立たせています。 どっしりとした幅広目の20mm前後の厚手の口縁がシャープな片口を形成し　越前独特の「ねじ立て」「輪積み形成」「はがたな伸ばし」そして「しのぎ」と豪快な面取りの伝統技法を駆使した越前大壺を思わせるどっしりとした重量感溢れる胴体へと一体化します。　鉄分多く含み茶褐色に焼きあがった還元炎の輪廻の色彩を表す素朴な温かみ肌触りを持った「胴体」　そして「見込み」部分に降り注いだ見事な自然灰釉ビードロ模様美の溜まりは九頭竜湖の深淵静寂際立たつ風趣を醸し出しています。　越前陶土「青ねば・赤べと・太古土」を活かす形で作られ、越前（陶土）が表す独特の質感の器は　安定感を際立たせる大き目サイズの高台に付された目跡と還元窯変美とのコントラストが風趣を漂わせて　日常生活用品とは言え中村豊氏の斬新なデザイン造形観審美眼が垣間見られる逸品をご堪能下さい。　ご選択後はどの番号かご連絡宜しくお願い致します。　片口鉢No:1　サイズ 内口径193/205mm外口径210/215㎜ 胴高85/89mm見込み深74mm高台10mmX100mm高台畳10mm